国政刻刻 北欧諸国はなぜ幸せなのか

2019年2月28日 カテゴリー:寄稿

あまり知られていませんが自民党本部では国会開会中は毎日早朝から様々な勉強会や会議が開催されています。秋口は各業界や団体からの要望聴取など予算や税制に関する会議が多いのですが、年がかわると専門家や学識経験者の講演を聞く機会が増えてきます。企業経営者や大学教授、研究員やスポーツ選手など一流の専門家の話が自由に聞けるのですから私も必ず出席して見識を深めるように努めています。

先日も政務調査会のあるPT(下村博文座長)の勉強会では「北欧諸国はなぜ幸福なのか」というテーマについて明治大学の鈴木賢志教授から講演をいただき、その後意見交換を行いました。まず鈴木教授からは「北欧といえば高福祉というイメージが強いが、高福祉国家だから国民が幸福であるのではない。また経済水準の高さや社会保障の充実度合いも幸福感にはあまり影響を及ぼさない」というお話をいただき目からうろこが落ちる思いでした。

では北欧の幸福感はどこからきているのでしょうか。鈴木教授によると、北欧では厳しい自然環境の中で暮らしてきたため国民は非常に勤勉で協調性があり自立性が高いそうです。また人口規模がそれほど大きくないために、すべての人が社会参加をしなければ国家の損失につながるという考え方が浸透しているとのことでした。つまり「自立を促す福祉政策」が北欧型の高福祉政策なのです。

少子高齢化が著しい日本では現在「一億総活躍」や「女性活躍」を実現するために様々な取り組みを進めています。すべての人たちが活躍できる社会を実現しなければなりません。北欧に近い国民性であるわが国にとって「自立を促す福祉」という考え方はとても参考になりました。安心して暮らすことができる社会を築くために「日本型の自立を促す福祉」の実現に向けてこれからも取り組んでまいります。